ふと思った事

私には私なりの正義がある、それが唯一の理由だった。いや、それしか自分で自分を納得させる術がなかったのかも知れない。
ても、私なりの正義なんてものはこぉもちっぽけで無力なものなのだろうか。あの時片目をつむって見ないふり、横を向いて聞こえないふりをしていたらいったいどうなっていたんだろう。今と何が違っていただろう。私は何を手に入れて何を失ったのだろう。
その後から今を考えればどうでもいいような事だったかもしれない。もし今の私ならあの時のように頑なまでに否定しただろうか。
今の私なら…、もっと激しく拒絶しただろう。何故なら、私の中のほんの小さな正義感と小指の先の爪のあかほどのプライドがそれを許してはくれないからだ。あの時の私の決断は私自身であり、最善の選択だった。最近思い返して改めて記憶に刻んでおいた。